マグネット義歯(磁石の入れ歯)

マグネット義歯

マグネットの入れ歯は、残っている自分の歯に磁石と相性のいい磁性金属、入れ歯側に超小型歯科用磁石を取り付け、磁石によりガタつきのないぴったりとフィットした入れ歯を可能にします。

合成樹脂と金属と磁石で出来た入れ歯で、クラスプ(留め金)なく、磁石で義歯が動かないのが特徴です。壊れにくく食事をしたときの「冷たい熱い」といった温度もお口の中に伝わりやすくなります。

特徴

  • 脱着が容易なので、メンテナンスがしやすい。
  • 耐久性が高く、長持ちする。
  • 安定感が良い。
  • 審美的に自然である。
  • 手術時間が短いので、体や精神面の負担がすくなくなり、ご年配の方には、体に負担は少ない。

インプラント義歯
(ドルダーバー式入れ歯)

マグネット義歯

インプラント義歯(ドルダーバー式入れ歯)とは、インプラント入れ歯を引っ掛ける事により現在考えられる治療法の中では最も入れ歯をしっかりと固定することができる入れ歯です。

咀嚼能率(ものを噛む能力)の回復が最も良く、義歯ががたつくことにより発生する痛みなども大きく軽減させることができます。

特徴

  • 経済的負担が少ない(インプラントが2本~4本の埋め込みですむこと)。
  • 審美的にも自然である。
  • 入れ歯の裏側(内面)には、上記の棒をかっちり挟み込む装置が入り、これにより強固な入れ歯
    の安定性がある。

インプラントで固定する入れ歯の症例

上下の入れ歯でお悩みの患者様の症例です。患者さまの掲載許可が下りましたので掲載させていただきます。上の入れ歯は噛めるが、下の入れ歯が動いて外れやすいということでした。
あまり固いのも噛めないのでどうにかしてほしいとの治療依頼です。

インプラントで固定する入れ歯の症例術前から術後へインプラントで固定する入れ歯の症例

治療
内容
インプラント 歯の無い場所、もしくは保存不可能な歯を抜歯した場所にチタン金属性の人工歯根を埋めいれ、それを土台にして人工の冠歯をかぶせて、見た目や咬合を回復する方法。
マグネット義歯 磁石で固定する入れ歯
自費診療 インプラント、マグネット義歯は自費診療となり健康保険対象外です。
治療費 インプラント 310,000円×3本=930,000円(税別)
マグネット義歯 500,000円(税別)
治療期間 約6ヶ月
主なリスク
副作用
インプラント インプラントのリスク・副作用についてはこちら
マグネット義歯
  • 個人によっては歯に馴染むのに時間がかかります
  • 固定源のインプラントが外れるとマグネットも固定されません
  • 隣在歯がある場合、歯に負担がかかることがあります
  • 金属アレルギーのリスクがあります

治療の経過

入れ歯の症例

入れ歯を外した状態の写真です。

入れ歯の症例

入れ歯を装着した下側の写真です

入れ歯の症例

入れ歯を外した下側の写真です

入れ歯の症例

インプラントが左に1本、右に2本埋め込まれています。

入れ歯の症例

下の入れ歯の表面の写真です。1本の歯も入れ歯の固定に使うためにバネをつけました。

入れ歯の症例

下の入れ歯の内側。左右の金色の丸いのがインプラントと入れ歯を磁石で維持するマグネットです。右下の方の銀色ものは、アタッチメント装置を使用しています。

よく噛めるインプラント義歯(入れ歯)

ドクター菅鉢より
▲DR.菅鉢より一言

上記の患者様の感想としては、治療後は何でも固いものが噛めるようになって食事が楽しいと言われていました。

このように数カ所にインプラントを埋め込むことで入れ歯の動きをおさえることができます。多くのインプラントを埋め込むよりも治療費も軽減できますので、このようなお悩みの患者さまにとっては有用な治療法だといえるでしょう。

治療法としては、入れ歯を支える歯が1本しかないために、噛むときに入れ歯が浮き上がることが考えられました。
そのため、インプラントを3本、下あごに埋め込み、2本のインプラントに磁石での入れ歯の浮き上がり防止機能をもたせ、もう1本のインプラントに入れ歯の脱離防止のアタッチメント(入れ歯固定のための装置)機能をもたせました。

ピュアデンタルクリニック院長 菅鉢

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